運動神経ゼロな私がテニスを始めたら

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私の運動経験は小学校中〜高学年で約3年間の剣道くらい。

高校の時には100メートル走のタイムがクラスでビリだったレベルです。(ビリから2番目だったかもしれない)

そんな私が夫に誘われてインドアテニススクールに通い始めました。


私のように

「我こそは運動音痴である!!えっへん!!!」

という方へ、私のこの3ヶ月の体験談を贈ります。

きっかけ

夫に痩せて欲しい!

これだけでした。夫は元々痩せ型で、学生時代からテニスをしていた人です。

社会人になってから太り始め、私は太った後の夫しか知りません。

新卒の時の履歴書用写真を見せてもらった時、キリッとしてかっこいいなと思いました。

この人に会いたい!!それが私の願いとなり、夫に痩せてもらおう計画がスタートしました。


ブラック企業に勤める夫は休日も仕事の電話がよくかかってきます。

夫「今は忙しい、10月までは他のこと考えられない」

私「じゃあ、11月になったらテニススクールの予約しようね」

この時は夫だけが通うつもりで話していました。

それがいざ11月になってみると、

夫「一緒に体験レッスン受けようよ、それなら俺も行くよ」

私「嫌だよ、私運動苦手だし嫌いなんだもん、夫くんだけ行きなよ」

このやりとりを何度かしたあと、私が一緒でないと行かないと言い張る夫に渋々了承してしまいました。

体験レッスン

腕のいいコーチがその日の担当でした。初心者向けのクラスで、8人くらいです。

正真正銘、人生初のテニスです。

(高校あたりの授業でほんの少しやっている可能性もなくはないけど記憶にないですね・・・)

初めて持つラケット、コーチの出してくれるボールをスカッと空振りしたり、ラケットの縁にあてたりという、ザ・初心者っぷり。

しかし、やはりコーチは教えるプロです。

ゲーム形式の時に「まぐれで」取れたポイントを、

「すごい!!!私さん1点取りましたよ!!!」

などと褒めてくれます。

いい気分に・・・・は、なりませんでした(笑)

もちろん少しは嬉しいなと思いますが、運動が苦手な劣等感が染み付いている私です。

こんなところに居てはいけない、迷惑をかけることしかしない・・・そんな気持ちで終始いました。


レッスンが終わり、さあ「入るのか、入らないのか?」決断を迫られます。


「ご夫婦で一緒にスタートされる方も多いですよ」


入会は夫だけ・・・そう言おうとしながらはっきりと言えなかったのは、私の押しの弱さゆえでしょうか?

いえ、それだけではなく

・運動不足を解消した方がいいだろうな(在宅ワークで休日しか家の外に出ない、出ても車移動)

・できるようになったら楽しいんだろうな

・もう30歳、そろそろ苦手の克服もしたい

そんな気持ちがあったからです。


帰りの車内では、

「無理そうだったらすぐやめるからね」

何度も夫に言っていました(笑)

もう辞めてやる、と思った日

レッスンは週一回、日曜日です。

仕事がシフト制で休暇希望も月3日まで。

真面目な私はそのルールを守っていたので、なかなか休日がレッスンの日に合いませんでした。


初めて1ヶ月経たないくらい。

下手くそなくせに練習量が足りないし、せっかく月額払っているのに通えないのは勿体無い。

そこで、同じ初心者クラスで他の曜日に振替ができる制度を使ってみることにしました。


いつもと違う曜日に出るということは、

・メンバーが違う

・コーチが違う

ということです。

この怖さを知らなかった私は、何の気なしに火曜日の夜のレッスンに予約をとりました。


知っている人が一人もいない状態、とりあえず人あたりの良さを発揮して軽く挨拶してみます。

レッスン開始、いつものクラスと全く違う練習メニューにいきなり面食らいます。

いつもの日曜日のレッスンは近距離のボレー(ネットの近くでボールを落とさず打つ)やショートラリーが多めです。

ボールの扱い方を学びましょうね、といった意味があるのではないかと思っています。

ですがこの火曜日のクラスではロングラリーをガンガン打たせます。

当然、強打が得意な人ばかり。

ボールは飛ばしてなんぼ!!といった雰囲気です。

長い距離なんて飛ばし方を知らない私は、それはもう散々。

なお悪いことに、コーチとの相性が最悪でした。

「ザ・熱血漢!!」という感じのコーチで、私がズブの初心者であるために、全体に説明する時も私の顔ばかり見て話してきます。

教わったこともまともにできない私。

約1時間半が非常〜〜〜に長く感じました。

劣等感まみれ、今にも泣き出したい気分で、必死に笑顔を作っていました。


レッスンが終わり急いで車に乗り込むと同時に、堪えていた涙が山ほど溢れ出してきました。

帰り道にコンビニに寄り、おにぎりとサラダチキンとミネストローネを買い、

車内で泣きながら嫌な気持ちを振り払うために食べました。

夫にLINEで「もうテニスやめる」と送りました。

その日は寝るまでレッスン中の劣等感が頭から離れず、泣きながら寝ました。

翌朝、壁打ちへ

いつもより早く目が覚めた翌朝。

この日は仕事が昼からの遅番でした。

実は前日の晩から「朝起きれたら壁打ちしに行こう」と決めていました。


そう、負けず嫌いなんです私(笑)


もう火曜日には行かない!

そう決めたものの、テニス自体をやめることはなしにしました。

前日のコーチに言われたことも、一人でゆっくりやってみたら少しだけできました。

この日はほんの少し達成感を味わうことができました。


ちなみに、たいていの壁打ち場にはいわゆる教えたがりな「壁打ちおじさん」が出没するようです。

私の行く壁打ち場にもよく会うおじさんがいて、「もっと左手を意識するといいよ」とアドバイスしてもらったことがあります。

人あたりがよく親切なおじさんだったので悪い気はしないのですが、私のように本当の運動音痴で劣等感まみれの人間は練習している姿は誰にも見られたくないレベルなので、そっとしておいて欲しかったりします(笑)

なんだかんだで3ヶ月経ち・・・

それから仕事のシフト希望でちょっとワガママを言うことを覚え、日曜日の休日を確保しほぼ毎週通っています。


「インナーゲーム」という本を読んで参考にしたり(簡単に言うと、意図的にフロー状態に近づくための技術を学ぶ本です。これについてはまた紹介します!)

かわいいウェア(テニス用ではないけど!)を買ってテンションを上げたりしながら、

レッスン中「あ、楽しい・・・かも!」という気持ちが湧く瞬間が増えてきました。


今の課題はボールに近づきすぎないこと!向かってくるボールと適切な距離を保つことを意識しています。

本で読んだ、ボールをよく見る(よく言われる、「縫い目を見る」)を実践していると、今ここに集中できる感じがして心地よいです。


早くも3ヶ月が経った今日、建物を出たところで一緒のクラスの女性から

お姉さん1「私さん、上手くなったねえ」

お姉さん2「ほんとそうですよ!」

なんて、褒められました・・・!!!


これは本当に嬉しかったです。

照れてしまって、

私「ほんとですか!・・・いつもほんとすみません・・・!」

としか答えられなかったのが惜しいところでした^^;

(「ありがとうございます、おかげさまです!!」と答えられたら理想でした!)

運動音痴のあなたへ

運動音痴は、これまで運動経験が少なかった、ただそれだけのことに思えます。

続けてみたら意外に楽しくなる瞬間も来るかもしれません。

運動不足かつ運動音痴の人こそ、何かしら始めてみると

今までになかった感覚が味わえるかもしれませんね。


私もいつまで続くかわかりません、

そのうちまた「辞めたい;;」って泣く日が来るかもわかりませんが、

優しい人ばかりの今の環境で、ひとまずテニスを続けてみようと思います^^

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